●工事前の心構え
雨が漏るから、床が大きく沈むから修繕をするといったようにあまり考えることなく早急に工事すべき事案も多い。
しかし、今するべき工事か?どういうふうにすべきか?が明らかでない場合も少ない。
それは人間と同様に家や店舗にも個性があるからだ。
建築工事において何が一番大切かといえばそこに住む人間のライフサイクル、ライフスタイルに基づいた工事を進めること、店舗においてはコンセプト、費用対効果に基づいて工事を進めることだと考えている。
住宅というのはファッション・アイテムでなくある種、生活している人間をサポートするパートナーのような存在である。
店舗においても商売のパートナーと考えてはどうだろうか。
そんなパートナーを選ぶ場合、資産(費用)と外見 (表面)で選びますか?
対人間の場合そういう人も少なくないでしょうがある意味誰よりも真剣な時間を安らぎの時間を共有する相棒が住宅であり店舗と考えるならばよりポリシーを持って実行すべきことが建築工事でないだろうか。
なにも難しく考えることはない。
自分はこんな生活がこんなふうに時間が流れていくだろうなとイメージしているだけでいいのです。
コンセプトに基づいて、こんな商売がしたいとイメージすればいい。
それに対して親身に、そして時には苦言もはさんでアドバイスするのが私たち建築業者です。あくまでも使うのは(住む、商売する)のは建築業者でないのだから。
使い勝手が悪いから、古くなったから新しくするという工事の場合にこそ一歩踏み込んで考えてもらいたいものです。
●シロアリ駆除・防除
家の健康をトータルで考えている大工から見ればこの薬剤をまくという行為はあまり好ましいと考える事ができない。
駆除、防除の後数ヶ月たった床下に潜る機会が何度かあったがその際いい気分でいられることは少ない。
必ずマスクやゴーグルを取りに戻ることになる。
なんのアレルギーもない健康が取り柄のような、もし地球上の人間が自分みたいな体質の人間ばかりなら医者は斜陽産業ともなるやろというこの私でさえキツイもである。
使用しているのは有機リン酸系の溶剤であることが多いらしいが、これは人体にも悪影響があることこの上ない。
あるお客さまが
「以前シロアリの防除をしてもらった時1ヶ月くらい匂い等で大変な思いをした」
と話しておられた。
自分はシロアリ専門業者ではないが数多くのシロアリ食害後の補修に関わってきたが100%これで大丈夫というシロアリ対策はないと思える。
被害を受けにくいようにはできるにしてもそれが何%なのかという目安もない。
ベタ基礎であろうが、炭をひいてあろうが、家が新しかろうが古かろうが、シロアリ対策をしてあろうが被害のある家はあるし、特別な対策をしていなくても被害を一度も受けない家も少なくない。
シロアリの食害よりもカビや薬品による人体への危険性を考えていた方がいいと思う。
防除等には天然のヒバ油など使う。体調を崩すより絶対だと思う。
今までリフォーム中にシロアリを発見した時、ヒバ油、木作液等を併用して駆除した後様子を見ながら施工してきたが木作液の匂いはイイとはいえないが
ヒバ油に関してはお客さまから「いい匂いだ」と好評で健康を害されたこともない。
もちろん、アレルギーがある方もおいでだろうから使用するヒバ油で家族の人に
パッチテストはしてもらっている。
よくシロアリ業者が「薬剤を使うことが住金の規定にあるので・・・・」と薬剤を使用しますがそんな規約は今ありません。
薬剤は水周り関係だけで居住空間の下側は天然モノを使うべきではないでしょうか。
●価格差は悪か?
自分のような個人事業者であれば「同じ仕事をしていてもこんなに価格差があるんですよ」
と自らを有利にアピールするのも悪くないが、
仕事がまったく同じであっても営業形態によって価格差が発生するのは仕方ないと考えている。
他より高かったから悪いというのは見当違いだと思う。
無論、当たり前の工事をしていての話しであるが、悪い業者の基準に対するウエートが価格にある人が少なくない。
会社として(メーカー等)運営してる場合なら最低でも総費用の30%(残り70%が工事の実質費用)の利益を確保しようとするのは当然であろう。個人事業者より掛かる経費が違うのだから。
食料品や衣料品のディスカウントストアーとは取り扱っているものが違うのだから。
メーカーなら有名人がCMで微笑みかけてくれ、
5、6軒の掛け持ちはしているとはいえ専属の営業が話し相手になってくれ、
職人に相談するならまだしも
「私は建築業の経験があるから」とあきれる施工指示をしてくる素人に
職人なら不機嫌になるところを「そのとうりでございます」とヨイショしてくれる。
大工の倍以上の年収がある営業も少なくないのだから顔も険しくない・・・。
営業は若くて(なぜ若い人が多いか理由があるのだが)元気がよくて、お客様と変わらない程度の知識しかない場合も少なくなく話が合いやすい・・・・・
イヤミで言ってるのでなく、こういうのも自分たちにはできないサービスのひとつだと考えている。
私も見積りは無料であるが数枚の完成予想図(パース)まで無料見積りとして作成することはできない。
自分ならそれにかかる費用は有料とせざるを得ない。
となると相見積り(競合)の場合、無料でできるのは見積書まででそれ以外に完成予想図までがプレゼンに必要となると辞退してしまう。
実際に素人の手書き図面と部屋、家全体等の写真を渡されても現場での立会なしに(書面だけのプレゼンで選考しそれから立会い・・・・ライフスタイルもわからない、相手も見えないで見積りできる能力もない)こういった競合になったことがありすぐお断りした。
それでも形だけで今後大きく変わるとしか思えない見積り、パース等提案を無料でできる業者もあるのです。
手間で言えば一人でやれば5日はかかるかもしれない内容です。
そこにはその手間を工事の経費で取り返すことは当然としても技術者としては飲み込めない何かがあるはずです。そこまでサービスでできる余裕のない自分たちにとって、できるだけでも立派な業者と言わざるをえません。
そこまでしてくれるのだからその分高くてなんの不当といえるでしょう。お客様が望んだサービスなのですから。
ここでに言いたいことは
当たり前の仕事をする中で自分のスタイルに合った業者を選定するべき
理解していただけたでしょうか?
自分たちのような個人事業者はサービスが悪くてとっつきにくいといってるのではありません。
最終的結果(工事の品質)が同じでもそこに至るまでの多くのサービスもお客様が負担している工事費用の一部なんだと理解してほしいのです。
サービスのあまりいらない施主になることはよく勉強していることでもあるし、そうなれば良心的な業者に出会える機会も多くなるのではないでしょうか?
色々なタイプの業者の中から選ぶことができるのですから。
価格で問題があるとすれば訪問業者のように総費用の40%が業者の利益、30%が営業手当て、残りの30%が工事の費用という場合のみ。
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