住宅に関する話を現場の立場からお話します。
 工法によるメリットデメリットの比較はHOUSING裏技にて説明しています。

 基礎知識

 カーペットの話 子供部屋の話 リフォームはなぜ割高か リフォームを安くするには
●カーペットの話
私は何度もカーペットからフローリングに変える工事をしていますが撤去の際に何度も痒い目にあっています。ダニの数は半端でないとなのでしょう。もともと日本の風土にあった敷物ではないように思えます。
安いマンションには多用される事が多いのですがそれはコストが安くつくからに他ありません。
今でもモルタル下地の上に床組みをしてフロアーを貼るといった施工をしている現場もいくらかありますがほとんどは接着剤で貼り付けるじ直置きタイプのフロアーです。それよりはるかにコストが安く遮音性能が保てるのがカーペットなのです。
フロアーにすると遮音対策および施工費はかさんでしまいます。カーぺットならフロアーの1/10の価格でその条件を満たすことができるでしょう。

●子供部屋の話
一般的には『子供室は東南がベスト。東南は温度がさほど上がらず過ごしやすく子供は穏やかに育ち、殺菌力も強く雑菌の影響を受けにいため健康的な暮らしができます。逆に西日のあたる南西は暑苦しく、落ち着きのない性格になりやすく注意が必要で、部屋温度が上昇しないような工夫が必要』 と言われています。
こういうことに関してなぜ子供部屋だけに注意しないといけないのか不思議に思います。
子供部屋に限らず部屋に求められるものは光・空気・メンテナンスのしやすさだと考えます。初めからそういった設計にしとけばいいのにと思う事が多かったです。

人間は生物ですから酸素を吸って二酸化炭素を吐き出しています。締め切った空間に長時間いると酸素がなくなり、息苦しくなったり脳の機能が低下していきます。このようなことを防ぐために、高気密であっても窓や換気口等を用いて風が良く通ることで新鮮な空気を取り入れそれにより、湿度も温度も安定して疲れずに生活できるのです。マンションなどで窓が1箇所しかない場合は扇風機を利用するか、天井にシーリングファンを取り付けると効果的ですし、空調換気扇はベストです。
子供部屋の造りを武器にしているところがあるとすれば営業目的以外の何でもないと感じます。
今いる子供たちも数年後、家を出て行きます。
子供部屋が2階に有り物置と化してしまった家では雨漏りにも気が付かず、掃除も行き届かず家全体を悪化させる事だってあありますし、そんな家を見てきもしました。
一番大切なのは子供部屋なんてとんでもない話です。
あたがたが一番長く暮らす家なんですからあなた方を中心にしたライフサイクルとライフスタイルに基づいた家作りを考えてくださいね。
子供部屋の工夫をと考えるなら自分が子供の頃、そして多くの子供部屋を見てきて思う事は子供は汚します。
掃除しやすい部屋である事は健康面の上で大切な事だと思います。

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●リフォームはなぜ割高か
 新築工事の方が工事規模が大きいので支払額は高くなります。それに比べてリフォームは既にある建物に手を加えるので安上がりと思われている方も多いと思います。確かにその意見はおおむね正しいのです。しかし全てがその通りにならないこともあります。その例をご紹介します。
リフォームの予算は新築に比べて複雑です。それは新築のように坪単価×床面積といったように、簡単ではないからです。
リフォーム工事が新築に比べて割高になる理由。
 1.事前調査が必要です。
   現存する住宅に手を加えるのですから、設計をスタートする前に建物の構造、老朽度、機器の性能等を十分にチェックする必要があります。
 2.部分的な解体や旧設備の撤去工事が必要です
   リフォームの場合は必ず解体、撤去工事が必要になります。しかも、リフォーム完成時には見えない部部の工事ですから費用が割高に感じてしまうのです。
 3.養生費が掛かります。
   工事をしない部分や部屋を汚ごしたりホコリを被らないようにしなければなりません。大切な家具や機器をキズを付けない様にする必要もあります。場合によっては家具等の移動をしなければなりません。この行程工事終了時には見えない作業なのです。
 4.撤去後の下地部分の補修、補強の費用が必要です。
   フローリング張替えを例に説明します。
  フローリングを剥がした後には根太にボンドと釘が残ります。また巾木部分の下敷きになったフロアを取り除くのは労力が必要です。しかしこの部分をキレイに取り除かないと新しいフローリングは張れないのです。また、根太や大引き束に基礎などを補強、補修、場合によっては欠陥が見つかることもあります。新築では行われない工程です。この下地部分の工程の良し悪しでよいリフォームが出来   るかどうかが掛かってきます。
 5.工事規模が小さい為材料にロスが多い。
   材料を大口でまとめて買うことが少ないので単価を安くすることが出来ないのです。つまり少ない種類の材料を大量に仕入れれば安いですが、リフォームでは多い種類の材料を小量に仕入れることが多いのです。しかも使わない半端な部分が出やすいのです。
 6.規模は小さくても他業種の職人さんが必要です。
   大工工事、屋根工事(瓦、板金)、電気工事、旧排水工事、ガス工事、壁(左官屋、クロス)工事、塗装工事などこれら全てに専門の職人さんが入ります。新築とあまり変わらないですね。器用にいくつかの仕事をこなす職人さんもいらっしゃいますが。
 7.事前調査では、解らない不良部分が見つかることもあります。
   追加工事になる原因の一つです。どんなに入念に調査していても壊してみなければ解らない事もあるものです。開いてみると、老朽化、傷み、欠陥、手抜き工事を見つけることもあります。もちろんそのまま放ってはおけません。これらの工事は見積り対象外になりますから。もしかしたら予想以上に傷みが進んでいるかもしれない。そのような可能性があるときは、その修理にいくら位かかるのかあら  かじめ確かめておくことが必要でしょう。
 8.工事を見ていると、あれこれ追加したくなります。
   今住んでいる建物を工事していますので、現場を見ていると、つい あれこれ変更や追加をしたいと思うようになりがちです。このように追加、変更工事で費用は高くなりますので慎重にしましょう。

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●リフォームを安くするには
 こうすればリフォームはを安くなる。
 1.できるだけ解体が少ないプランにします。
   増築の場合は既存部分の解体を出来るだけ少なくすることです。部屋を増築したい場合などは離れを増築して廊下部分で繋げるようにするのが一番です。もちろんこの方法は敷地と建ぺい率に余裕が必要なのですが。2階を増築する場合でも離れを2階建てとして既存の平屋と繋げるようにするのが良いでしょう。平屋に2階を増築するいわゆる「お神楽」は既存平屋の基礎、矩体調査、それらの  補強補修、既存屋根を解体撤去処分その後上棟までの仮屋根も必要ですし、平屋の既存間取りの中に階段を設けるなど非常に手間が掛かります。
 2.構造的な冒険をしないこと。
   リフォームしたいのですから、今のお住まいに不満があるのは分ります。しかし間取り等で既存の柱をなるべく撤去しないですむような計画を立てるように心がけましょう。通し柱は絶対に取り除かない2階の荷重を支える管柱もなるべく手をつけない様にすることです。柱を抜かないと不可能なリフォームの場合は荷重を支える為の追加の梁などかなり手間がかかることも理解しておきましょう。
 3.要望、希望は優先順位付けしましょう。
   要望、希望を整理してランク別にしましょう。要望、希望は必ず家族で相談しましょう。そうでないとリフォームに家族全員の満足が得られません。ではランクの説明をします。
    ランク1 今一番問題で、是非やらなければならないこと。
    ランク2 できればやりたいこと。
    ランク3 今すぐではないがいずれやりたいこと。
  上記のランク分けした要望リストを工務店や設計者に見せましょう。こちらの意志をはっきり伝える、解らないことは質問することが納得のいくリフォームのコツです。
 4.見積書は部位別に作成してもらいます。
   つまりどの部位(部屋)にどの位の費用が掛かっているのかすぐ見てわかる見積り書にしてもらうことです。自分にとって一番お金をかけたい所に重点が置かれているか分るからです。
 5.使用材料と職種をシンプルにする。
   リフォームが高くつく原因として、工事に多職種が必要なのですが各職種の作業量は少ないことです。使用材料が少量多種であることです。安くしたいのならこれの逆をすれば良いのです。設計の際に、少ない職種で完成できるようにするのです。左官工事、クロス工事、塗装工事などの工程のうちどれかを省くようにすることです。内装材料等は各部屋ごとになるべく同じ物を使うようにしてもらう   ことです。
 6.思いつきの追加工事をしない。
   追加、変更はたいていの場合、費用増しになります。予定にないことをするには、今まで入念に計画をしていたことを覆すことです、費用が増えるのは当然です。以下の3点に気をつけましょう。
      1.思いつきで追加、変更しない。
     2.必ず見積りをとって工事費を知ってから追加変更を発注する。
     3.あらかじめ、追加、変更分の工事費をプールしておく。

  リフォーム工事の場合は、当初の見積り額の5〜10%前後を追加、変更分として充てておくことです。どうしても変更や追加したいのに予算に都合がつかないのでは満足度は半減してしまいます。
 7.建て替えたほうが良いこともあります。
   どちらが良いのか? 一概には言いにくいものです。その判断材料は以下の通りです。
  [リフォームした方が良い場合]
   老朽化した部分が僅かで、その部分を改善すれば、更に長持ちすると判定できる場合。
  [建て替えした方が良い場合]
   間取りの変更が広範囲に及び、柱の撤去、移動等で構造体をいじる事になる場合。
   構法により、増改築するには制限がありすぎて、希望どおりにリフォームできない場合。
   リフォームと建て替えの見積り金額差が40%を下回る場合。

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